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Visionnaire、 Centric PLMでクラフトマンシップと競争力を強化

“ 以前は商品に関する知識にギャップがあったり、過去の素材情報が不足していたり、デザイナーとサプライヤー間のコミュニケーションが難しいという課題を抱えていました。しかし現在では、Centric PLMを通じて商品や素材に関する最新情報ライブラリにアクセスできるようになり、デザイナーと社外のパートナーは、リアルタイムで協業することが可能となりました”

課題

  • 需要に対応できない
  • スケジュール通りに受注を完了できない
  • 膨大なデータに対応できない
  • 職人との非効率なコラボレーション
  • コミュニケーションギャップ

成果

  • ERP、CPQソリューションとのスムーズな統合
  • 透明性とコミュニケーションの改善
  • サプライヤーとの効果的なコラボレーション
  • 商品開発プロセス管理の強化
  • 商品データへのリアルタイムアクセス

デジタルトランスフォーメーションの必要性

「売上を倍増させ、継続的にパフォーマンスを維持し、納期を厳守するために、職人が作業する現場でもデジタル化を進めたいと考えていました。売上は 伸びていましたが、経営の観点からは、ITアーキテクチャを変革して、業績をさらに伸ばしす方針でした」

VisionnaireのSCM&PLM-CPQプロジェクトマネージャーClaudia Poli氏は、2017 年にイタリア製ラグジュアリ家具メーカーへ入社した当初から、デジタルトランスフォーメーションの必要性を認識していました。Visionnaireは、すぐに新しい製品ライフサイクル 管理(PLM)ソリューションとCPQ、そして既存のERPシステムに商品データを 集約するデジタル化プロジェクトに着手しました。

Centric PLM™導入に成功したVisionnaireは、2020年に画期的なデジタルプロジェクトを完了。社内の情報を一ヶ所で統合管理すること で、コレクション開発を正確に把握し、各商品の構成や生産工程の見える化が実現されました。

VisionnaireはCentric PLMを基に、どのように統合商品データ基盤を整えたのでしょうか?

100%メイド・イン・イタリー(イタリア製)

独自性、コンテンポラリーなスタイル、そして 「メイド・イン・イタリー」へのこだわりが、Visionnaireブランドの中心です。このイタリア製ブランドは、国際的なラグジュアリーデザインのリーダーとして頭角を現し、単なる家具装飾プロジェクトとしてではなく、「完全なホームデザイン」のニーズに対応すべく、ホームデコと家具装飾プロジェクトに不可欠なソリューションを提案しています。個人のマイホームからホテル、レストラン、ラグジュアリークラブなどのパブリックスペースまで、そしてリビングルームからベッドルーム、バスルーム、キッチン、アウトドアスペースに至るまで、あらゆる居心地の良いエリアをカバーしています。

Visionnaireは、最高の「メイド・イン・イタリー 」を代表する高品質の仕立てとものづくりの代名詞です。1959年以来、同社が厳選した最高のイタリア人職人の手で商品が作られてきました。デザインスタジオにおける長い工程を経て、一つ一つが手作りされており、素材の選択と最新テクノロジー技術の開発は、Visionnaireのコレクションに欠かせない要素となっています。

複雑で膨大な情報、高まる需要への対応

事業が成長するにつれ、Visionnaireでは高品質な高級家具をスケジュール通りに商品化するために、商品や素材、サプライヤー、オーダーに関する大量のデータを管理する必要に迫られていました。

Poli氏は「管理する対象が、カタログに掲載する3,500品目、ファブリックやレザー1,500種類、ラッカー5,000種類以上、大理石と石の仕上げ 130種類、金属16種類など膨大な数にのぼりました。職人が商品を作る日々の現場で、大変な管理作業に直面していたので、スケジュール通りに商品をリリースして、競争力を保つためには、商品の情報を効率的にまとめて職人と共有、伝達する必要がありまし た」と説明します。

「既存のERPやコミュニケーションシステムでは、もはや需要に対応して納期を守ることできなくなっていました。職人の技術力 や高い品質を守りながら、生産量や販売量を伸ばすという難しい課題にチャレンジする中で、当社のビジネスの成長をサポー トできる適切なシステムを導入したいと考えていました」

高い柔軟性とスケーラビリティ、容易な導入

外部コンサルタントのアドバイスをもとに、Visionnaireは社内ITシステムの見直しを行いました。既存のプロセスとニーズを徹底的に評価した結果、既存のERPソリューションでの商品データ管理の役割を減らし、 新しくPLMとCPQソリューションを導入し、ERPと完全に統合するという積極的な計画を策定しました。

Visionnaireは、商品データを作成して保存し、全社で利用する基盤としてのPLM の選定をコンサルタントとともに進めました。そして、柔軟性とスケーラビリティに優れ、容易な導入が可能で、かつ既存のシステムとスムーズに統合できるソリューションとして、セントリックソフトウェアのCentric 8 PLM導入を決断したのです。

「Centric PLM導入によって、商品開発プロセスの管理が徹底されます。ファッション業界でのセントリックの実績と家具メーカーが求めるプロセスへの高度な適応性を持つソリューションに感銘を受けました。当社独自の要件にも対応してくれました」と Poli氏は述べています。

「当社では、既製品と併せて、サイズの変更やオーダーメイドから高度な特注品まで、様々なカスタマイズ商品を扱っています。柔軟性が高く多機能なCentric PLMによって、商品に合わせて商品構成プロセ スの様々なステップから作業を始められることは、非常に重要なポイ ントでした」

商品開発から販売までの統合

Centric PLMの初期導入を完了したVisionnaireは、3,500商品すべてをPLMで管理し、2020年までにERPとCPQ、そしてCentric PLMを 統合することになりました。今では商品に関するデータをすべてCentric PLMに集約し、コレクション計画から、商品開発、そしてリリー スまで、全ての商品化に関わる業務をCentric PLMで管理しています。

「プロジェクトの戦略的なガイドラインを決める際には、ショールームやエージェント、小売、建築家などが関わる販売プロセスと、商品のアイデア作りから実際の生産までサプライヤーと連携して進めるプロセスとの、両方のニーズを考慮しまし た。Centric PLMが提供する基盤を通して、すべての部門がリアルタイムの商品データへのアクセスが可能となるため、目標を達成できると考え ました」とPoli氏は語ります。

「以前は商品に関する知識にギャップがあったり、過去の素材情報が不足していたり、デザイナーとサプライヤー間のコミュニケーションが難しいという課題を抱えていました」と続けます。

“Centric PLMを通じて商品や素材に関する最新情報ライブラリにアクセスできるようになり、デザイナーと社外のパートナーは、リアルタイムで協業することが可能となりました”

未来へのビジョン

Poli氏は、Centric PLMの他のシステムと連携する機能を駆使し、部門間やサプライヤーとの間で情報連携が実現されることには、大きなメリットがあると考えています。

「コレクションの準備にCentric PLMを活用して、スケジュールやワークフローを可視化できることを心待ちにしています。情報をリアルタイムに共有できれば、サプライヤーとお客様はいつでも最新の情報を得ることができます。さらに仕様書(BOM) も自動でアップデートされ、コスト計算もリアルタイムに行えます。そしてCPQソリューションと連携すれば、PLMの データをCPQへ送り、見積りを作成することも可能です」

「プロセスを定義し、新しいITアーキテクチャを構築するに あたって、セントリックソフトウェアは、多大なサポートを提供してくれました。今後もCentric PLMは、商品データ管理の基盤として、優れたクラフトマンシップを維持し、成長計画を実現するために役立ってくれると確信しています」

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