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SunwinがCentric PLM パートナーシップにより競争力を劇的に向上

テキスタイルカンパニーのSunwinはCentric PLMをデータナレッジ基盤として活用し、チームの効率化を実現

「 当社が協業するパートナーには、最も革新的な企業を選んできましたが、Centric Softwareは、その点でパーフェクトでした。世界的に有名なデジタルトランスフォーメーションプラットフォームを提供する企業として、ファッション業界と小売り業界両方での経験も豊富です 」 — Wang Yaomin氏, Sunwinの会長

課題

  • データ基準やコード化が統一されていない
  • 部門間のコミュニケーションが難しい
  • 開発の進捗をトラッキングできない
  • 基本的なデータの複製も困難
  • 研究開発のバリューについて意思決定をするためのシステムが不在

導入効果

  • 商品情報とナレッジベースの標準化
  • 統合されたコミュニケーションとデータへのアクセス
  • 研究開発チームの創造力と効率性を改善
  • 社内外におけるより有効なコラボレーション

可能性の発見

Sunwinの会長Wang Yaomin氏は「デザイナーに必要なのは、クリエイティブな能力だけではありません。未来を予測し、価値を創出する力も求められており、そのためには商品データを分析し、マーケットの動向をしっかり把握する必要があります。PLMを導入することで、デザイン部門やリサーチ部門で、ポテンシャルを最大限に発揮できる環境を整えたいと考えました」と語ります

2019年の9月、Sunwinは、製品ライフサイクル管理(PLM)ソリューションと、世界のファション業界での知見やノウハウ、その中でも特に研究開発とデジタルトランスフォーメーションについて、Centric Softwareからコンサルティングを受けていました。そしてその結果、SunwinはCentric Softwareをパートナーに選ぶことを決めました。

商品開発部門で、ビジネスに関する様々な情報をリアルタイムに把握できるようにするためにスタートしたPLMの導入プロジェクトを、Sunwinでは “ディクショナリー(辞書)プロジェクト”と呼んでいました。PLMは今後Sunwinのナレッジベースとなります。

Centric PLM™が無事に導入できたことで、“ディクショナリープロジェクト”も完了し、糸から型紙、商品までデータの管理をすべて一新して、商品の競争力を強化することができました。

スローケットとブランケットの王様

2002年に創業したShanghai Sunwin Industry Group Co., Ltd.は、オリジナルのインテリア商品のデザインやマーケティング、世界中の中堅~ハイエンド小売り向けのサプライチェーン管理まで、総合的なサービスを提供しています。“スローケットとブランケットの王様”として知られ、何十年にも渡って中国でトップ100社に入るテキスタイル輸出企業として活躍しており、現在は3つの自社工場に加え、ジョイントベンチャーの工場を所有し、200以上のパートナー工場と契約しています。

そしてアメリカ・ヨーロッパ・南アメリカ・オーストラリア・日本・韓国など世界28ヶ国でマーケティングのネットワークを構築し、190社以上の中堅~大手小売りやブランドと取引を行っており、Nordstrom・Macy’s・Pottery Barn・Dillard’s・Target・H&Mなどのハイエンド企業に商品を提供しています。

あえて逆を行くという変革の哲学

中国では各メーカーが進化を続けながら、より洗練されていく中で、PLMはテキスタイルメーカーから大きな注目を集めています。テキスタイル生産をリードする存在として活躍し、最先端のIT戦略を掲げるSunwinは、2019年9月にPLMソリューションの検討を開始しました。

Wang氏は、Centric PLMを選んだ理由について「協業するパートナーには、最も革新的な企業を選んできましたが、Centric Softwareは、その点でパーフェクトでした。世界的に有名なデジタルトランスフォーメーションプラットフォームを提供する企業として、ファッション業界と小売り業界両方での経験も豊富です」と話します。

コロナウィルスのパンデミックにより、一部の企業ではシステムのアップグレード計画を一時的に中断したり変更したりしましたが、Sunwinではその流れとは反対に、すぐにPLMプロジェクトを開始しました。

バリューチェーンをシステムで管理

顧客・サプライヤ・消費者に対する企業としての責任に基づいて、バリューチェーンの統合管理を常に重視してきたSunwinは、協業、ナレッジ管理、意思決定、効率化の4つの分野で目標を設定しました。

PLMプロジェクトの目的は、Sunwinのバリューチェーン統合のコンセプトと一致していることに加えて、PLMを導入してビジネス部門やデザイン、開発部門にデータを提供することで、未来の戦略を理解して、投資した時間を認識し、イノベーションの認知を向上させるためのサポートになります

このアプローチにより、継続的にイノベーションを推進し、世界的なビジネス開発戦略を進めることが可能になります」とIT部門長のChen氏は語ります。

“ディクショナリープロジェクト”の末に

どんな種でも、適切なタイミングで蒔き、手をかけて育てれば、芽を出し成長していずれ実をつけます。SunwinのPLMプロジェクトは2020年3月にスタートし、9月1日には全社展開することになりました。全部門でCentric PLMを導入したことで、Sunwinでは知的財産や資産、そしてカルチャーを管理するためのナレッジベースを、着実に効率的に構築しています。

  • 生地、糸、型紙、カラー、デザインの定義を標準化:スタッフ全員が、商品の寸法など、商品に関するすべての情報を明確に把握
  • データを完全に統合:研究開発、マーケティング、生産の各部門でコミュニケーションを標準化し、すべての情報を正確に連携
  • 価値を生み出し、研究開発を効率化:研究開発のアイデア収集から、商品の計画、生地の処理までデザイナーをサポートする情報のデータベースを構築

システムでビジネス管理をサポート

Sunwinのビジネスモデルが、ITやブランディング、計画の面で進化を遂げる中で、PLMプロジェクトは、システム管理とブランディングの目標達成のための重要な役割を担うようになりました。

Wang氏は「中国のテキスタイルメーカーは、生産とチャネルの時代から、ブランディングとセグメンテーションの時代へと移行しており、今後も成功し続けるためには、主要商品の競争力を強化することが不可欠です。そのためには、無駄のない商品を開発し、消費者や顧客に選ばれる企業になる必要があります」と締めくくります。

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