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Helly HansenがCentric PLMでイノベーションを加速

複数のプラットフォームでのデータ管理、可視性、バージョン管理に苦労したHelly Hansenは、MUSTOを買収し、Centricの屋外用PLMと3Dテクノロジーを導入しました。

統合した2 つのブランド間の効率的な協業
6 ヵ月の導入期間を達成
3D サンプルで数週間分の時間を短縮

「 当社は急速に成長しており、革新的で高品質な商品を効率的に開発するためには、いつどこで誰が何をしているのかを明確に把握する必要がありました。Centric PLMを導入する前は、各部門がバラバラなシステムを使っていたので、責任範囲が不明瞭なことが大きな課題の一つでした 」 — Ferdinand Diener, のプロセス&品質部門マネージャ at Helly Hansen

課題

  • 新ブランドとのデータやプロセスの整合性がとれていない
  • バージョン管理の課題
  • 部門間で状況を共有、把握できない
  • 急激な成長と商品の複雑化への対応が困難

業績

  • ワンクリックですべてのデータを参照
  • 部門間で状況を見える化
  • 品質管理を徹底
  • 会議やメール回数、遅延の減少
  • スピードと精度の向上

パンデミックのプレッシャー

アウトドアブランドであるHelly Hansen、かつて複数のシステム上でのデータ管理やバージョン管理に悩まされていました。2018年にHelly HansenグループがMUSTOを買収して新しいブランドを迎えることとなり、課題はさらに増えました。しかし、MUSTOは長年に渡るCentric Software®のユーザー企業として満足度も高かったため、Helly Hansenも2019年に、ブランド間やブランド内でのデータやプロセス セスの管理を効率化するために、Centric PLM™を導入することを決定しました。

2020年には、世界が誰もが想像できなかったほど驚きのスピードで大きく変化しましたが、Centricのアウトドア業界向けPLMと3Dテクノロジーという革新的なシステムを導入していたHelly Hansenでは、コロナウィルスのパンデミックで多くのブランドが制約に苦しむ中、部門間で特にサンプル作成でのコミュニケーションを効率化し、市場の変化にも対応することができました。

スキー&セーリング部門のテクニカル素材デザイナーで、3Dテクノロジーの採用にあたって大きな役割を果たしたMhairi Bannerman氏は、「パンデミックによって、サンプルが全く手に入らず、何ヶ月も遅延していたことが問題でした。今ではCentricの3Dコネクタ機能を使うことで、コミュニケーションを円滑に進めて、以前は不可能だった最終段階での調整を行うことができます。例えば、サンプルがない場合や、サンプルの到着を何週間も待てない場合は、数時間で3Dサンプルを作ることができます」と語ります。

Helly HansenはどのようにCentric PLMのアドベンチャーにこぎ出したのでしょうか?

プロ用アウトドア製品のパイオニア

ノルウェーで船長をしていたHelly Juell Hansen 氏とその妻Marguerite 氏は、北欧の厳しい寒さの中で、水をはじいて船員や漁師の体を温かく保つ方法を発見し、1877年にHelly Hansenを創業しました。当時は、亜麻仁油に浸したリネンで作った防水オイルジャケットやズボン、スーウェスター、帽子、防水シートを販売していましたが、140年たった今でも、人々を寒さや水から守る商品を販売しており、セーリング、スキー、登山のプロに加え、自然を愛しアウトドアを楽しむ世界中の人々に信頼され愛されるブランドとなっています。

するどい洞察力で、過酷な環境で活動する人々を見つめてきたHelly Hansenは、1961年のフリース素材、1970年の吸湿発散性のあるテクニカルベースレイヤーなど、今まで数々の業界初の革新的な技術を生み出してきました。最近では2020年に、特殊な素材を使った100%リサイクル可能なコレクション、モノマテリアルラインを立ち上げ、衣服から衣服へのリサイクルを可能にすることで、廃棄物を削減する取り組みも行っています。

以前の課題

Helly Hansenでは、MUSTOを買収する前からPLMを利用していましたが、組織が驚異的なスピードで成長する中で、連携していないシステムやバージョン管理に課題を抱えており、MUSTOの買収が、新しくスタートを切る明確なタイミングとなりました。

プラグ&プレイで導入可能なソリューション

MUSTOとの合併を進める中で、Helly Hansen は6ヶ月間でCentric PLMを導入しました。スピーディーな導入が可能なPLMで、両ブランドを1つのシステムへ統合したことで、大きな結果を出すことができました。

Diener氏は「Centric PLMのインターフェースは、今まで見たものに比べて驚くほど速くカスタムビューを作ることもでき、情報をいつでも好きな形で見ることができます。最初はCentricのエキスパートにコンフィグレーション設定を行ってもらいましたが、その後は自分たちで設定して、ニーズに合わせて変更を加えることができます」と述べています。

「Centricのコンサルタントは、当社の状況を総合的に分析した上で、ニーズに合わせてシステムを調整してくれました。Centric PLMは迅速かつ容易に導入できるので、商品作りや、品質を管理する業務により多くの時間を費やすことができます。品質を重視し、イノベーションに注力する当社としては、これは非常に重要なことでした」

3Dで新たな課題に対応

コロナウィルスのパンデミックで業務が大きく制限され課題にぶつかる中で、サンプル作成の業務では、Centricの3Dコネクト機能の真価が発揮されました。

Mhairi Bannerman氏は、2020年に起こった問題についてこう語ります。「パンデミックが始まった頃の営業会議では、誰もサンプルを手にしていませんでした。通常はサンプルの試作を重ねる中で、もし時間がなくて1度でもやり直せなかった場合は、商品をキャンセルしたり、リリースを来シーズンまで延期したりしていますが、いつも通りに試作を重ねてから商品をリリースすることはできませんでした」

コミュニケーションを円滑に進めてミスを減らすために、Helly Hansenでは、Centricの3Dコネクト機能を使って作成した3Dレンダリングを活用して、営業会議を行うことにしました。

平面のデザイン画に比べると、3Dレンダリングはかなり進化していて、ベンダーとも簡単にコミュニケーションを行うことができます。

「芸術性の高いスケッチ画と違い、デザイナーの頭の中にあるものを正確に表現でき、比率やサイズ、縫い目などを明確に確認できるので、プロセスを大幅に効率化できました。実際のサンプルができる数週間前に3Dサンプルで確認ができる上に、最終段階の修正も強化することができます」

サステナビリティへの対応

サプライチェーンが大きな打撃を受けたことで、消費者は以前よりも調達先や生産方法に関心を持つようになっています。ビジネスの透明性を高めることを重視するHelly Hansenのサステナビリティへの取り組みも、Centric PLMがサポートしています。

「自然とのつながりを感じる北欧の人々にとって、環境保護は重要な課題で、北欧諸国は、サステナビリティへの取り組みを世界的にリードしています。これからはすべてのブランドがサステナビリティに取り組むべきだと思いますし、Helly Hansenでは、可能な限りサスティナブルなビジネスを行っています」とMhairi氏は話します。

可能性が広がる新しい世界へ

Helly Hansenではこの6ヶ月間で、サンプル作成には3Dが欠かせない存在であること、そして3Dは既に実験的に試用する段階を終え、フル活用していくべきであることがわかりました。

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