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Dudley StephensがフリースのビジネスでCentric PLMを活用

直販でリサイクル素材や環境に配慮した素材を使ったデイリーユースのアパレルを販売する企業

「 ビジネスが成長する中で、もう対応しきれない状態に陥りました。そのタイミングで、Centricを導入しました 」 — Lauren Stephens, Dudley Stephens CEO

課題

  • ExcelやPowerPointを使った手作業
  • 情報が複数の場所に点在
  • 生地や素材の環境への対応の管理
  • ビジネスの急成長 - 増加するデザインとカテゴリーの管理
  • 最新のシステムを求める若いスタートアップ企業

業績

  • プロセスを自動化
  • 情報を一元管理してアクセス可能に
  • 環境に配慮した素材やベンダーを簡単に管理
  • 複雑化するビジネスに最適な、最新のアジャイルなシステム

「すべてにExcelかパワーポイントを使っており、どれもこれも手作業でした。しかも、情報があちこちに点在していて、管理するのが大変でした」

Dudley StephensのCOO、Kaki McGrath氏は、Centric PLMを導入する前の状況について、「過去6年間でビジネスが成長したことで、デザインや数量が増加して、プランニングも増え、業務がさらに複雑になりました」と話します。

今ではプロセスを自動化して、情報を一元管理し、環境にやさしい素材やベンダーを適切に管理できるようになりました。Dudley Stephensは、どのようにしてこれを達成したのでしょうか?

家族経営のビジネス

コネチカット州グリニッジを拠点に、CEOのLauren Stephens氏とCOOのKaki McGrath氏の姉妹が2015年に立ち上げたDudley Stephensは、家族経営のブランドとして、環境に優しいフリースや責任ある素材を使用したアパレルを販売しています。Stephens氏は「ブランドのコンセプトは、もともとアウトドア用アイテムであるフリースを、スタイリッシュに仕上げることでした。

私たちはニューイングランドの海岸沿いの町で育ち、水辺やビーチで多くの時間を過ごしましたが、母親になった時、自分たちのライフスタイルにあった、素敵なフリース素材の服がないことに気がつきました。Kakiはマーケティング、私はファッションPR、そして母はデザインに携わっていたので、3人が力を合わせることで、ファミリービジネスを展開しようと考えました。また、リサイクル素材を使うことを、当初から重視していました。地元ブルックリンで生産のパートナー企業を見つけ、まずは商品のニーズがあるかを確認するために、小規模からスタートしました」と話します。実際にニーズはあり、創業以来2桁、3桁の成長を続けています

パンデミックの影響

パンデミックによるロックダウンで、家にいる時間が長くなったことで、Dudley Stephensが得意とするカジュアルで快適なファッションのニーズが高まりました。また、店舗の休業に左右されないオンラインの直販モデルも有利に働きました。Stephen氏は「みんな家にいたので、くつろげて、なおかつオンライン会議でかわいく見えるウェアを求めていました。そのおかげで、本当にすごい成長を遂げることができました」と話します。

PLMの利用を開始

McGrath氏は、他のベンチャー企業と同様に、商品開発にはExcelやメール、パワーポイントなどを使っていたと説明します。情報が複数の場所に分散しており、管理するのが大変でした。Stephens氏は「ビジネスが成長する中で、もう対応しきれない状態に陥りました。そのタイミングで、Centricを導入しました」と話します。実際、ビジネスが複雑化したことで、商品開発の進め方も変える必要がありました。

効率的なワークフローを構築するために、Centric のチームはDudley Stephensの社員にヒアリングを行い、現在の仕事の進め方や要件を確認した上で、Centric が持つベストプラクティスや豊富な知識を活用してプロセスを構築し、Centric PLMに設定しました。その後Dudley Stephensがテストを行い、プロセスが自分たちの求めるものになっているかを検証しました。

環境への取り組み

Dudley Stephensは、環境への配慮を第一に考えて創業した会社です。McGrath氏は「フリースからスタートし、エコジャージへと商品を広げてきました。リサイクル素材を使用することは、創業当初からの指針で、ブランドの核となっています。Dudleyタートルネックなど、シグネチャとなるデザインからスタートし、遠くから見ても当社の商品だとわかるようにしました。また、アウターやアクセサリも展開しています。子供服のコレクションも充実させ、女の子向けにママとおそろいの服を用意しました。また私には3人の男の子がいるので、男の子向けの服も取り扱っています。現在メンズも1種類あり、こちらも拡張していくつもりです」と語ります。

Dudley Stephensの顧客は、その高い環境基準を評価しています。Stephens氏はこう話します。「当社の環境に対するミッションは、お客様にとって非常に重要なものです。私たちは、お客様の声に耳を傾けています」

Dudleyでは環境に配慮するブランドであるために、サプライヤの証明書や素材の管理をCentric で行っています。Stephens氏は「サプライヤとはすばらしい関係を築いており、サプライヤは当社が何を求めていて、何が必要なのかをよく理解してくれています。現在のサプライチェーンや世界情勢では、毎日のように遅延やキャンセルの問題に遭遇していますが『よし、これは使えない、他にどんな選択肢がある?』という考えで行動しています。

当社のコミュニティやお客様は、当社だけでなくすべてのブランドに対して、多くを求めており、商品にどんな素材が使われているのか?どこでどのように作られているのか?といった情報を知りたがっています。ブランドのオーナーや創設者としては、そうすることのメリットは何か?どこで作られたのか?どのようにリサイクルされているのか?といった質問をサプライチェーンに投げかけることが重要です。毎日ブレインストーミングと調査を行いながら、どうすれば真摯に環境に対応できるかを話し合っています」

商品に求めるもの

Stephens氏は、新商品をリリースすることになった経緯について「ありがたいことに当初から商品は人気で、発売するとすぐに完売してしまいます。今ではその状況に合わせて、毎週火曜日に新商品を発売するスケジュールにしました。これは、リサイクル生地との相性も抜群で、売り切れたら次の商品へというサイクルになり、現在に至っています。

値下げを避けるために余分な在庫を持たないようにするだけでなく、十分な量が確保できないことで売れなくならないように、必要な量を生産してバランスを保っています。予測に役立つデータもあり、ソーシャルメディアやお客様からのフィードバックから、コミュニティやお客様の考えを把握しています」と説明します。在庫計画を改善することで、値下げの頻度を減らし、利益率を向上することができます。McGrath氏は

この分野では、データとテクノロジーが本当に重要だと感じています

と語ります。Dudley Stephensでは、Centric PLMを使って消費者が何を求めているかを常に把握し、リードタイムを短縮することで、消費者のニーズにタイムリーに対応することが可能になりました。

PLMを使えば、環境に配慮した生地や素材が増えても簡単に管理することができます。McGrath氏は「創業して以来、環境に配慮した素材が大きく成長し、この6、7年で一気に広まりました。より責任あるファッションアイテムを求める消費者のニーズに合わせて、メーカーが対応する形になったのです。当社はお客様の声を届けるために大きな役割を担っており、素材メーカーには、例えばある素材に遅延が発生した場合、同じような素材があるか?遅延に対応するためにはどうすればいいか?などプレッシャーをかけています。この分野では日々新しい技術によって、新しい選択肢が生み出されています」と語ります。

デジタル化ですべてを改善

業務プロセスをデジタル化し、すべてのデータを一元管理することで、複数の場所にあるデータを手作業で再入力する必要がなくなり、作業時間や人為的ミスを低減できます。また、会社が成長し、新しい人材を採用する場合も、システムでワークフローを定義しておけば、新入社員への指導が非常に簡単になります。そして商品開発を見える化して、情報に簡単にアクセスできるようにすることで、意思決定も改善できます。Stephens氏は「意思決定すべきことは非常にたくさんあり、すばやく進めたいと考えています」と話します。

McGrath氏も同じ意見で「意思決定をスピーディに行うことが、とても重要です。座って考えるだけでは何もできないので、行動することが重要だといつも話しています」と語ります。最新のPLMを導入することで、意思決定をサポートして、業務を効率化し、仕事を進めやすい環境を用意できます。これは、デジタルに精通した若い企業が、人材を確保する上でも重要なことです。

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