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SNS、Centric PLMで食品研究開発の機動性を向上

2007 年に成都で設立された中国の大手複合調味料企業であるSNSは、Centricと協力して研究開発のDXを進め、商品開発サイクルタイムを38%短縮しました。同社は 「安全、自然、豊かな風味」をコンセプトに、最新の食品科学とフレーバー技術を組み合わせた綿密な研究を行っています。

38% 商品開発サイクルを短縮
1 日で商品を完成可能に

「 Centricと当社の協業関係は次のような3つのフレーズにまとめられます: 1. 安定したソフトウェアプラットフォーム、2. 強力でプロフェッショナルなチーム、3. 優れたカスタマーサービス、です。 」 — Luo Zhiyan氏, のCIO at SNS Food Co. Ltd

課題

  • 膨大な顧客・プロジェクト・商品
  • 「迅速かつ的確な対応」を求める厳格な顧客ニーズ
  • データが分散し、規格が統一されていない
  • 複雑な研究開発、不明確な責任、不完全なコラボレーション
  • 手間のかかるマニュアル作業がR&D担当者の効率性を阻害

業績

  • 商品ナレッジベースとマスターデータ基盤の確立
  • 納品の迅速化
  • マニュアル作業とデータ管理を自動化
  • 共同研究開発業務プラットフォームの構築
  • 研究開発および見積りの意思決定を完全にデジタル化
  • リスク管理およびコスト管理を強化

“当社の主力事業は、外食チェーン向けの複合調味料のカスタマイズであり、『多くの案件・多品目・多くの顧客』という『‘三つの多』の課題に直面しています。しかも、顧客からの『迅速かつ的確な対応』への要求は年々高まっています。この複雑さにより、既存のワークフローでは対応が難しく、これらのタスクを処理するソフトウェアソリューションが必要でした。それがPLMプロジェクトを開始した理由です”

SNSの共同設立者兼ゼネラルマネージャーのZhang Min氏は、PLMソリューションを求める理由について、次のように語ります。「ケータリングチェーンに対してより良いサービスを提供するためには、俊敏な研究開発システムを構築することが極めて重要です。具体的には、市場ニーズを機敏に把握し、顧客の要求を的確かつ迅速に商品化する必要があります。これこそが、私たちが長年にわたって開発し続けてきた、デジタルで機動力に富む研究開発へのアプローチなのです」

大手複合調味料メーカー

SNS Biotechnology Co. (SNS)は2007年、創業者のZhu Junsong 氏とZhang Min氏によって成都に設立されました。食品業界出身の彼らは、「安全、自然、豊かな風味」という初心からのコンセプトを守っています。

長年の発展を経て、SNSはケータリング業界向け複合調味料のリーディングカンパニーとなり、Haidilao、 Dalongyi、Xiaolongkanをはじめとした数多くの有名レストランチェーンにサービスを提供しています。SNSは年間700件以上の研究開発と応用プロジェクトを実施し、4,000種類以上の商品を取り揃え、6,000社以上の顧客にサービスを提供しています。

高い顧客満足度

2020年11月、SNSはCentric Softwareとコンタクトを取り、双方にとって実りある最初の交流となりました。Centricの顧客満足度重視の姿勢は、SNSのコアバリューと合致していました。Centricの優れたなメンバー、成熟したソフトウェア、プロ意識、そして業界に対する深い理解と知識は、SNSに深い印象を残しました。その結果、SNSはCentricとの協業を進める選択を決定したのです。

Zhang Min 氏は次のように述べています。「Centricは当社に強烈な印象を残しました。1つは “高い顧客満足度を徹底するために″というサービス理念、もう1つは様々な消費財分野での成功事例の数々です。他業界での成功は、私たちの業界にも参考になるため、多くの成功事例から、SNS PLMプロジェクトの成功の可能性がさらに大きくなると期待しました」

デジタルエコシステム

SNSは「3つのシステム、2つのプラットフォーム、1つのクラウド」として要約されるデジタルエコシステムを継続的に構築しています。PLMはアジャイルサプライチェーンシステムに属し、すべてのマスターデータの管理基盤として機能し、他の情報システムにとって最も重要なデータプラットフォームとなっています。

SNSは2021年からCentricと協業しており、PLMプロジェクト導入の2つのフェーズを完了しています。

Centricと当社の協力関係は次のような3つのフレーズにまとめられます: 1. 安定したソフトウェアプラットフォーム、2. 強力でプロフェッショナルなチーム、3. 優れたカスタマーサービス、です」と語ります。

マニュアルオペレーションからアジャイル研究開発への進化

従来の作業方法について、Luo Zhiyan氏は次のように説明します「膨大なデータをマニュアルで管理するのは非常に複雑で、配合の機密性を確保し、データを構造化して保存するのも困難を極めます。共同研究開発という側面では、物事を推し進めるために属人的になることが多く、”顧客への迅速かつ的確な対応 “という当社の原則に反する事象が発生してしまいます」

Centric PLM導入の第1フェーズに続き、SNSは商品データの構造化、研究開発の標準化、価格決定のデジタル化など、いくつかの成果を達成しました。

Luo Zhiyan氏は喜びを表し、「現在、PLMプロジェクトによる定量的な成果が2つあります。第1に、商品開発のサイクルタイムが38%短縮されたこと、第2に、商品の見積りが1日以内に完了するようになったことです」と述べています。

Centric PLM導入を基に、SNSのコラボレーションにおける効率は大幅に改善され、「デジタルR&D」と「アジャイルR&D」という目標は、日常業務へ広く浸透しています。

日々の研究開発効率を大幅に改善

「PLMのおかげで、日々の仕事がとても便利になりました。データの標準化が進んだだけでなく、研究開発の時間も節約できました」とSNSの研究開発エンジニア、Tan Chunmei氏は述べています。

「以前は、レシピ作成において、栄養成分をマニュアルで計算し、スプレッドシートで成分表をチェックしなければならず、時間を浪費していました。現在は、PLMが自動的に栄養成分を計算し、成分表を作成してくれます。わずかな調整で済むので、時間を大幅に節約でき、自分の仕事が簡素化されました」

「PLMシステムは、SNSの情報交換プラットフォームとしても機能し、商品開発、基礎研究、コスト見積もり、生産工程の各部門との緊密な連携を可能にします。SNSのデータ精度を高めただけでなく、リスクとコストの管理も大幅に改善されました」

合意形成とコラボレーション

SNSとCentricのパートナーシップは、食品業界における研究開発DX推進のベンチマークとなる事例を生み出しました。ビジネスコンサルティングから構想計画、そしてプロジェクトの第1段階と第2段階の実施と実現に至るまで、両社は「高い顧客満足度」という合意形成と達成において成功を収めました。

SNSが訴求する 「顧客への迅速かつ的確な対応」には見積もりプロセスも含まれており、Centricはこの点でもSNSと連携しています。Zhang Min氏は次のように話します。「現在、このプロセス1つをみても、営業部門などの主要ユーザーは非常に満足しています。見積もりプロセスがより正確で効率的になったからです」

Zhang Min氏は「Centricのメンバー全員が非常にプロフェッショナルで、献身的です。ソフトウェア導入当初、7~8人で構成されたCentricチームが数ヶ月間、当社に常駐し、ビジネス要件やソリューションのディスカッション、システムトレーニングなどを、主要ユーザー全員に対して繰り返し行ってくれました。これは、プロジェクト全体を成功させるために非常に重要でした。Centricソリューションの選択は正解でした」と締めくくります。

現在、SNSは標準化されたアジャイル研究開発基盤を確立しています。将来的には、SNSは統合・標準化されたオペレーションを通じて、より多くのインサイト獲得を目指しています。また、継続的な最適化、イノベーション、成長を加速し、最終的にはバリューチェーン全体にわたる一気通貫でのDXを実現しようとしています。

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