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BioworldがCentric PLMで膨大なデータを管理し、圧倒的な進化を体感

スターウォーズ・ディズニー・マーベルなどのファン向けに靴下・シャツ・帽子・タオル・マグカップなどの商品を生産するポップカルチャーのライセンシング企業。

1年半で101,000 種類ものデザインをCentricで管理
30%向上 発売商品のヒット率を
5~10%向上 サンプル・試作品の成功率を

「 最初のロックダウンの時に、当時使っていたPLMシステムで問題が発生し、使えなくなってしまいました。そこでCentricを導入することになりましたが、PLMの導入はすべてリモートで実施し、当社のニーズにすべて対応してくれました 」 — Patrick Flanagan氏, Bioworld Merchandising ITプログラムディレクター

課題

  • 年間数万種類の商品を開発・生産し、企画から小売までを管理
  • 複数の国で行う複雑な業務
  • B2B、DTC、Amazonなど、様々なチャネルで膨大な量の商品を販売
  • 業界の知識や経験が豊富なITパートナーが必要

業績

  • リモートでスピーディに導入
  • すぐに使えるCentric PLMの機能に合わせてビジネスプロセスを簡単に調整
  • リードタイムを短縮
  • ニーズに合わせて対応できるシステムで、情報を一元管理
  • 膨大なデータを適切に管理

「当社は年間約15,000の新商品を市場に送り出しており、種類は約100種類、仕様が700種類もあります」

Bioworld Merchandisingの成長部門バイスプレジデントNathan Grant氏は、生産する商品が多種多様に渡ることで、ビジネスが複雑になっていると話します。Bioworldでは、卸売・B2B・直販など、様々なチャネルで商品を販売しています。Centric PLMを導入して1年半が経ち、商品開発プロセスでは多くの変化がありました。すぐに使えるCentricの機能に合わせて商品販売戦略のビジネスプロセスを構築し、ビジネスに影響を与えることなく、仮説を検証することができるようになりました。従来の古いPLMシステムを入れ替えた目的は、適切な商品を作り、スピーディにリリースすることでした。Centric PLMを導入したことで、Bioworldではどのような変化があったのでしょうか?

ファンのお気に入り

ライセンス商品で世界をリードするBioworld Merchandisingは、1999年に創業しました。テキサス州アーヴィングに本社を構え、世界10ヶ所にオフィスを展開しています。スターウォーズ・ディズニー・マーベルなど、様々なブランドのファン向けに、帽子・シャツ・靴下・タオル・マグカップなど、「頭からつま先まで」そして「クローゼットからキッチンまで」あらゆるアイテムを販売しています。

Centricとの出会い

ITプログラムディレクターのPatrick Flanagan氏は、膨大なデータを扱うBioworld独自の要件に対応できる最適なPLMソリューションと、自社のニーズをきちんと理解してくれるベンダーを探すために、徹底的に調査を行ったことを振り返ります。そんな折に、従来のシステムに問題が発生したことで、早急な対応を迫られました。事前に行っていた情報収集と検証の結果から、BioworldはCentric PLMが最適であると判断しました。パンデミックの真っただ中であったものの、Centricへの切り替え作業は2週間以内で、しかも全てリモートで行われました。Flanagan氏は「前代未聞の出来事でした。最初のロックダウンの時に、当時使っていたPLMシステムで問題が発生し使えなくなってしまいました。そこでCentricを導入することになりましたが、PLMの導入はすべてリモートで行い、当社のニーズにすべて対応してくれました。Centricのチームが素晴らしかったので、とても感動しました」と話します。

膨大なデータ

「約1年半の間に、101,000ものデザインをCentricに登録してきました。Centricのおかげで、需要に対応することができたのです。当社はこれからも継続的に規模を拡大していく予定です。巨大なタオルに柄をプリントする場合は、実際のサイズのファイルを登録する必要がありますが、その場合はデザイナーを呼び出して『5GBのファイルが必要なの?』と確認しています」とFlanagan氏は語ります。データを効率的に扱えるCentric PLMだからこそ、このタスクをこなすことができました。

Grant氏は「当社は世界中のあらゆる大手エンターテイメント企業と取引をしており、100人以上のデザイナーが、デザインや設計を行っています。また、取引先の企業からデータを提供してもらうこともあり、実に様々な種類の商品を取り扱っています。膨大な量のデザインは、巨大なファイルとして、すべてシステムに取り込みます。取引先から500GBの新しいデザインデータを受け取ることもあり、それらを何百もの商品に展開し、データをすべてシステムに取り込むのです。さらに、小売店で販売されている700のブランドと、その2倍の商品のデザインと開発を行っています。当社に匹敵する企業は、世界中探してもそう多くはないと思います」と語ります。

承認をスピードアップし、生産性を向上

Bioworldでは多くのプロセスで、Centric PLMを活用しています。「Centricは承認フローでも活躍しており、社内のやりとりはCentric上で行っています。デザイナーが、コミュニケーションを管理している社内のライセンスチームにデータを渡す際も、広告やデザインをお客様に承認してもらう場合も、Centricを使ってシステム上で行っています」とGrant氏は語ります。

またGrant氏は、Centricを導入したことで、生産性と効率を大幅に向上できたと話します。「生産性の面では、コレクションやラインを管理している同業他社では“このコレクションは全て開発中で、全てリリース予定です”と言うかもしれませんが、当社のビジネスでは、全てが絶対ではありません。ライセンサーがいるので、デザインが承認されない可能性もあり、何度も修正が必要になるかもしれないため、プロジェクトを続けるか、保留するかを決断する必要があります」

Bioworldでは、1週間に約1000のデザインを制作しています。Grant氏は「取り扱う商品の種類や特性、顧客が多種多様なため、全てが別々のスケジュールで進行します。このような様々な条件をすべて把握できるのが、Centric PLMのすばらしいところです。何が停滞しているのか、それを解消するために注意やサポートが必要なものはどれか、どこで決断を下すべきか?を確認できます。生産性の観点から、このような状況を打破できるのは、素晴らしいことです。効率の面では、Centricのダイナミックビュー機能のおかげで、商品のヒット率を大幅に向上できました。また、サンプル作成に進めるべきでないデザインは、時間をかける前に早めに切り捨てています。Centricが提供してくれる情報は、とても有用です」と話し、発売にこぎつけた商品も、5〜10%ほど改善できたと見積もっています。

プロセスを最適化して、業務を効率化

Bioworldでは、商品のリリースにかかるスピードも改善できました。Flanagan氏は

これまでは、メールを送って返事を待つだけでしたが、Centric PLMを使って、社外のライセンシング企業も、専用のポータルサイトなしでログインして承認できるように設定しました。まだ試行段階なので正確な数字はわかりませんが、この方法でライセンシング部門の承認プロセスをスピードアップできました」と語ります。

Grant氏はさらに詳細を語ります。「従来のプロセスでは、デザイン部門が社内のライセンシング部門に商品データを引き継ぎ、ライセンシング部門がそれを読み解いて、システムに入力するか、メールで送信していました。そのやり取りがブラックホール化することもあり、どれぐらい待っているのか、誰のところで止まっているのか、誰も実際に確認することができない状態でした。私の部門はシステムで確認できましたが、デザイン部門はそれができませんでした。でもアップデートを行うのはデザイン部門なので、アップデートの内容を確認し、コメントを追加して、私たちの部門に転送しなければなりませんでした。Centric PLMでは、すべてがリアルタイムに反映されます。以前はこのやりとりに5日以上かかっていました。それが一瞬で終わるようになり、誰もが確認できるようになったのです」

Flanagan氏はこう話します。「Centricで、自分のニーズにあわせてカスタマイズしたビューをすぐに確認することができ、個々の作業を効率化することができました。以前はExcelや口頭、会議などで確認していましたが、営業担当者はCentricを使って、自分にとって重要なデータを表示することができるようになりました。今では、各自のニーズに合わせて、データを参照するビューを作成することができます」

システム連携とすぐに使える多様な機能

Centric Softwareをパートナーに迎えるメリットについて、Grant氏は次のように語ります。「様々な業界の企業のパートナーとして協業してきたCentricは、ニッチな分野にも対応できます。プラットフォームが、当社のビジネスの特殊な部分にも対応可能で、必要なツールを構築できます。でも、効率の観点で本当にすばらしいのは、これらのツールがCentricが培ってきたベストプラクティスに基づいて設計されているところです。PLMには、既にすばらしい機能が12もありますが、当社はデータを充実させてツールを活用するところにまだ至っていません。これだけの機能が用意されているということは、それを活用する必要があるということですよね? これは大きな財産になると考えています」

BioworldはCentric PLMと、Adobe Illustrator・ERP・BIレポートソフトを連携し、その他にも、様々なチャネルのサイトにデータを連携しています。Flanagan氏は「営業担当者は、システム内で何でも販売することができます。Centricからデータを取り出して、レポートを統合したり、商品情報や保留中の商品、売れ筋、トレンドなどを確認することができます」と話します。

簡単に習得し、簡単に使える

Grant氏は「Centric PLMはとても使いやすく、操作方法や検索方法を説明する必要がほとんどありません。また、ビューも簡単に設定できます。Centricの管理者機能はとても優秀で、デフォルトのビューや条件付きビューを設定することができます。Centricはユーザへの説明も簡単で、ユーザは使ったその日に操作方法を理解でき、多くのユーザが『自分一人で使えるようになった』と話します。管理職が手助けしなくても、社員は自分で学んで使いこなし、スキルを増やしています。Centric PLMはとてもスマートで、チャートの一部をクリックすると『ほら、これが動くよ!』と教えてくれるのです。動的なデータを表示できるチャートには、みんな驚きましたよ」

Centric PLMを最大限に活用

Bioworldでは、ユーザが安心してプラットフォームを活用できるように、いくつかのステップを用意しています。 Flanagan氏は「Centricの使い方でわからないことがあれば、質問を書き込めるチャンネルを用意し、その回答を社内全員が参照できるようにしました。グループ学習ですね。また週に一度、何でも質問できる1時間のQ&Aセッションを開催しています。誰も参加せず、Nateと私だけがお互いをにらめっこしていることもありますが….」と話します。Grant氏は「このセッションのすばらしいところは、毎週何か新しいトピックが生まれていることです。常に部門内で共有できることがあります。先ほども話しましたが、みんなすぐに理解してくれます。毎週新しいことを学び、共有することで、ミーティングがすばらしい交流の場となっています。そして、より多くのことを共有できるようになりました。本当に本当に、すばらしいことです」と加えます。

業務の目標は、より高度になっています。Grant氏は「意思決定において、より多くのデータを活用するように働きかけています。Centricは、営業やデザイン、ライセンス部門だけでなく、調達など社内のすべての人に役立つシステムです。社員がどれくらいの頻度でログインしているのかをトラッキングしていますが、みんな頻繁に使っていてとても驚かされます。前回確認した際は、90%が毎日ログインしていました。」

Centric PLMの次期リリースに貢献

Centric PLMを使い始めて1年という節目に、Bioworldは足りない機能はないか社内でアンケートを実施しました。その結果ユーザから出たのは、複数のデザイン番号を簡単に検索できる機能でした。Flanagan氏は「複数のデザインを検索する機能が必要な理由を、Centric Softwareの要望書に書いたら、次のバージョンで搭載されることになりました!ユーザに知らせると、実際に拍手喝采でした。当社ではみんな喜んでおり、他のユーザ企業も喜んでくれると思います。次のバージョンでその機能を実現するきっかけを作れたことは、とても喜ばしいことです」と語ります。

最後に、Grant氏は感謝の気持ちをこう話します。「Centricが私たちにコンタクトして意見に耳を傾け、当社の経験をシェアしてくれることにとても感謝しています。Centricのサポートチームと毎週月曜日に30分間のミーティングを持ち、サポートチケットの状況を確認していますが、このようなことをしてくれる会社は他にありません」

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