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Studio FがCentric PLMで驚異的な成長を達成

「商品化のリードタイム短縮が実現し、コレクションの管理はより強化されました。デザインから商品化計画までにわたって関係部門の綿密な連携が実現し、商品の市場投入をより効果的に調整できるようになりました」

Studio Fのソリューション部門責任者 Jorge Mario Serrate氏

年間商品数数が100% 増加
商品化リードタイムを14% 短縮
メキシコとチリで3倍以上 の店舗数増加

課題

  • 旧来のPLMでは事業成長に対応できない
  • 開発中の新商品情報の追跡が不可能
  • 経営戦略上必要な情報とレポートが可視化されていない
  • 部門間およびシステム上のコミュニケーションの効率が悪い

導入効果

  • 商品化リードタイムを14%短縮
  • コレクション数の倍増
  • メキシコとチリの店舗数が57から156へと増加
  • 新たに2カ国で事業展開を開始
  • 複数のeコマースチャネルの新規展開を開始

旧システムからの脱却

コロンビアのファッション企業であるStudio Fのラテンアメリカ担当ソリューション部門責任者、Jorge Mario Serrate氏は、国産アプリケーションと、もう一つは他のベンダーが提供していた製品ライフサイクル管理(PLM)ソリューションから派生したテクノロジーで作業していた以前の状況を振り返ります。その「寄せ集め」ソリューションは、多くのリソースを消耗する一方で、ラテンアメリカ全域での事業成長計画に必要な効率性、スピード、可視性を提供することができませんでした。

「自社で開発したアプリケーションは初歩的なもので、パフォーマンスに問題がありました。ERPソリューションへ情報をエクスポートするのに時間がかかり、情報が不完全なこともありました。コレクションが考案されてから最終的に商品が販売開始されるまで、商品のステータスを完全に追跡することができなかったのです」

2014年、Studio Fは商品開発のスピードアップ、組織における円滑なコミュニケーション、増え続ける商品数と組織の成長に伴う各国における商品情報の管理効率化を目的に、Centric PLM™への投資を決定しました。

5年後、Studio Fは驚異的な成長を遂げ、国内の老舗ブランドからラテンアメリカ最大級のファッションブランドへと進化を遂げました。Centric PLMがデジタル基盤を提供し、Studio Fは商品数を2倍に増やし、メキシコとチリの店舗数は57から156へと増加、複数の国でECサイトを立ち上げ、商品化リードタイムを14%短縮しました。

Centric PLMは、Studio Fがラテンアメリカのファッション業界を席捲するためにどのように貢献したのでしょうか?

コロンビアの老舗、海外展開への情熱

Studio  Fのルーツは1970年代に遡ります。創業者のCarmen Faride Hazzi氏がコロンビアの都市カリに小さなファッション店「ファリデ・ファッションズ」を開いたのが始まりです。1994年にStudio Fとなり、後に2つのブランドであるStudio FとELAを擁するSTFグループへ発展しました。

Studio Fは、国際的なファッショントレンドと最高の品質基準に基づいた独自のデザインで、プレタポルテの婦人服およびアクセサリーの生産、商品化に特化しています。最近ではメンズとキッズのコレクションも加わり、ジーンズからバッグ、ジュエリーに至るまで、10のカテゴリにわたる商品を展開しています。

現在、Studio Fはコロンビアの主要なウィメンズファッションブランドのひとつであり、メキシコ、チリ、パナマに380以上の直営店、ペルー、グアテマラ、エクアドルにフランチャイズや卸売を展開し、国際的に事業を拡大しています。また、Studio Fは、複数のローカライズされたECサイトも展開しています。

コミュニケーションと一貫性へのニーズ

国際的な野心を持つ他のブランドと同様にStudio Fは世界的な大手ファッション企業と競争するため、ますます速いペースで商品を市場に届ける必要があります。Serrate氏が説明するように、Studio Fが以前使用していた独自のソリューションでは、スピードとアジリティを高めることは不可能でした。

「私たちは業務に関する完全なトレーサビリティを持っていませんでした。ワークフローのある部分については、eメールを使ってシステム外でやり取りしたり、開発中のアイテムのステータスをエクセルファイルで送ったりしなければなりませんでした。情報がさまざまな場所に分散していたため、全体像の把握はほぼ不可能だったのです」

「デザイナーとビジュアルマーチャンダイザーとのコミュニケーションは不十分でした。例えば、特定のテーマを持ったコレクションがあったとしても、個々のアイテムが同時に生産に回されるとは限らず、店舗でビジュアルプレゼンテーションのための関連アイテムのパネル全体を同時に準備することができませんでした」

新たなマーケットにおける成長と新ラインへの進出という未来を実現可能にするため、より高度な管理と一貫性を求めたStudio Fは、2014年に新しいPLMソリューションの検討を開始しました。

柔軟なファッション指向のソリューション

Studio FがCentric PLMを選択した理由は、Centricのファッション業界における実績、ヨーロッパのファッション業界大手企業からの高い評価、そしてソリューションの機能性です。

Serrate氏は次のように語ります。「いくつかの要因がありました。まず、Centric PLMはファッション、アパレル業界で高い評価と地位を確立しており、Centricの人材はとても対応が優れており、知識も豊富です。Centric PLMは、従来のPLMソリューションと比べて柔軟性があります。導入に携わった関係者は、Centric PLMをキャンバスのように扱い、当社のビジネスオペレーションに合うようにコア機能を調整しながら、独自のプロセスを作り上げて行きました。ERPソリューションとの統合も容易でした」

導入は7ヶ月で完了し、ユーザーは変化に貪欲だったとSerrate氏は指摘します。

「導入にあたって、Centricと密接に連携し、変更管理もとてもうまくいきました。ユーザーにとっては大きな改善だったので、新しいプラットフォームを使うことへの抵抗はほとんどありませんでした。今までのやり方よりもずっと速く、柔軟で、コントロールしやすくなりました」

 PLMのスマートな活用が事業発展を促進

Centric PLM導入から5年間で、Studio Fは驚くほどの成長と発展を遂げました。今では年間100%多くの商品を発売し、市場投入までの期間も平均30週間から26週間へと14%短縮しています。Studio Fは特にメキシコとチリの市場へ事業を拡げ、この5年間で両国の店舗数を3倍近くへと増やしました。

Serrate氏は、「商品に携わるすべての部門関係者がアクセスできる一つの統合情報基盤があるため、より迅速で効率的な作業が可能になりました。このプラットフォームは非常に使いやすく直感的で、ユーザーの役割に応じた表示をパーソナライズしたりセグメント化したりできるので、ユーザーが最も有益な情報にすぐにアクセスすることを可能とします。当社のユーザーは、以前よりも高精度な情報を基盤にシームレスに連携しています」と説明します。

商品化リードタイムが短縮され、より多くの商品を管理できるようになったので、最近ではメンズとキッズの2つの新しい商品ラインを追加し、コレクションの総数を3つから6つに増やしました。

合わせると売上の4%を占めるコロンビア、メキシコ、チリにおけるStudio FのECチャネルの成長にも、Centric PLMが貢献しています。これは、CentricがECサイトへダイナミックに商品情報をプッシュし、異なる市場向けに商品詳細をローカライズすることができるためです。

「eコマースは、情報の表示方法が店舗とはかなり異なります。幸いなことに、Centric PLMを使えば、商品名や説明文の柔軟なパラメータを容易に作成できるので、オンライン販売にも活用できます。例えば、メキシコではコートに対して “ジャケット “という言葉はあまり使われないことがわかったので、Centricのローカライズ機能を使って、メキシコの店舗やECチャネル向けにはジャケットの説明を自動的に変更しています」

Serrate氏は、Centric PLMとERP(Enterprise Resource Planning)システムとの統合および高度なレポート機能は、コスト管理や戦略的な経営に欠かせないと話します。「商品のタイムライン、プロセスマッピング、見積もり、素材などの情報は、PLMからERPにプッシュされ、利益率を正確に計算し、価格を算出するのに活用します。そして、価格情報を販売ポイントと同期させています」

さらに、次のように語ります。「PLMを活用し、経営層もコレクションの状況を一元的に把握することができます。経営計画や前年度の予算との整合性をとりながら、進捗状況を把握することが可能です。以前の旧ソリューションでは、レポーティングや情報統合が皆無だったため、そのような特定の事柄が見えない状態でした」

成長のためのアップグレード

Centric PLMとともに将来を見据え、Studio FはCentricのパワフルなプロダクトデリバリーカレンダー機能を全面的に導入する予定です。Serrate氏は、Studio FとCentricはこの5年間で良好な関係を築き、今後もその関係を確信しています。

「Centriは顧客企業との距離がとても近いです。Centricチームに直接相談すると、非常にタイムリーな返事があります。彼らは当社のニーズに常に迅速に対応してくれます」

2014年のPLMソリューション選択からのStudio Fの歩みを振り返り、Serrate氏はCentricなしではここまで来ることはできなかったと述べています。

「Centric PLMは、当社の成長の原動力となりました。このように柔軟で高速なツールがなければ、商品とそのカテゴリ、チャネルの成長、市場への迅速な商品供給は実現できなかったでしょう。ビジネスを適切に拡大するためには、そのすべてが必要です」

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