2026年7月9日
東レ香港のグローバル開発改革を加速 ―アビームコンサルティングとCentric Software、開発から生産準備をつなぐ統合基盤の構築を支援―

米国カリフォルニア州キャンベル、2026年7月9日: アビームコンサルティング株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:山田 貴博、以下、アビームコンサルティング)と、Centric Software, Inc.(本社:米国カリフォルニア州キャンベル、代表取締役兼 CEO:Fabrice Canonge、以下、Centric Software)は、東レグループのグローバルSCMのハブ拠点である東麗(香港)有限公司(本社:香港 九龍、社長:西村 成伸、以下、東レ香港)において、アパレル・繊維OEM事業の開発改革(Engineering Chain改革)を支援しました。
本取り組みにより、開発から生産準備まで分断されていた業務・情報を一体化し、グローバル拠点を横断した開発管理の高度化を実現しました。
■市場環境の変化と従来構造の限界
アパレル・繊維OEM事業では、需要変動の激化や短サイクル化により、開発段階からコストや生産条件を織り込んだ迅速な意思決定が不可欠となっています。
一方で、開発・生産準備プロセスは、仕様変更や試作の反復が頻発し、複数拠点・部門・工場が関与する複雑な構造を持っています。その結果、設計・仕様・原価・進捗といった重要情報が分散し、個別最適や属人的な運用に依存することで、全体最適な開発管理が困難となっていました。東レ香港は、グローバルSCMの中核拠点として、将来の事業拡大を見据えた開発管理基盤の刷新に着手しました。
■取り組み内容
アビームコンサルティングは、開発から生産準備に至る業務全体を対象に、分散されていた情報とプロセスを再設計。Engineering Chain(開発~生産準備をつなぐ業務連鎖)全体を一貫して管理できる仕組みの構築を支援しました。業務デモによる検証を通じて最適なツール選定を行い、「Centric PLM™」の採用を決定。関係部門・海外拠点との合意形成を進めながら、段階的な導入ロードマップの策定およびPMO支援を実施しました。
Centric SoftwareはPLMソリューション「Centric PLM」を提供し、技術面から本改革を支援しました。
具体的には、以下を実現しています。
設計・原価・進捗情報の統合管理
BOM(材料表)/BOP(工程表)を軸とした一元データ基盤の構築
新製品企画から生産準備までの業務プロセスの標準化
グローバル拠点横断での開発状況の可視化
■本取り組みの成果:分断された開発管理から「全体最適」へ 本取り組みにより、従来は部門・拠点ごとに分断されていた開発管理が、Engineering Chain全体を俯瞰したマネジメントへと進化しました。「Centric PLM」を活用することで、設計・原価・工程情報を単一基板上で統合管理し、開発と生産準備の進捗およびコスト状況をリアルタイムで把握可能にしました。
これにより、
拠点・部門間の情報分断の解消
意思決定の迅速化
コミュニケーションロスの削減
原価・収益管理の高度化
を実現し、グローバル規模での開発力強化に貢献しました。
■今後の展開
今後は、蓄積された開発・生産準備データを活用し、業務のさらなる標準化・効率化を推進するとともに、サプライチェーンや需給領域との連携を強化します。Engineering Chainを起点としたデータ活用を拡張することで、東レグループのグローバル競争力の一層の強化に貢献していきます。
■各社コメント
・東麗(香港)有限公司 Transformation Hub Division Manager 岸 耕太郎 氏
多くの関係者が参画する本プロジェクトには緻密な調整が不可欠でした。アビームコンサルティングによる開発から生産準備までを俯瞰したプロセス設計・PMO支援と、Centric Softwareチームの卓越した知見、そしてプロジェクトチーム間での連携した協力体制により、予定通りスコープ内そして予算内での稼働を達成できました。Centric PLM導入がもたらす情報の一元化は、収益性の向上や予実コスト管理の精緻化、開発管理能力の向上に寄与していくものと期待しています。今後も本システムを活用し、さらなる競争力強化を図ってまいります。
・アビームコンサルティング株式会社Executive Officer, Principal, Sustainable SCM Strategy Unit Leader 山中 義史のコメント
アパレル・繊維OEM事業を取り巻く環境は、需要変動の激化やグローバルサプライチェーンの複雑化を背景に、従来の分業型・属人的な開発管理の枠組みを超えた変革が求められています。本プロジェクトは、こうした業界構造の課題に対し、開発から生産準備に至るEngineering Chain全体を一体で捉え、業務とデータの分断を解消することで、持続的な事業成長を支える基盤を構築する重要な取り組みです。今後もアビームコンサルティングは、東レ香港様の取り組みに伴走しながら、業界におけるデータ活用を推進し、競争力強化だけでなく、より持続可能なサプライチェーンの実現に貢献してまいります。
・Centric Softwareの日本事業責任者 営業本部長 橋永重弘のコメント
グローバルなアパレル・繊維業界のサプライチェーンの複雑化に伴い、重要なプロセスを統合プラットフォーム上で一気通貫で連携させることが経営上の最優先事項となっています。Centric PLMは、迅速かつ正確に業務を遂行するための部門を横断した可視性と基盤を提供します。Centric Softwareが培ってきた業界に特化した専門知識とアジャイル導入アプローチにより、東レ香港様における開発力強化という変革への取り組みの一環としてスケジュール、予算、スコープに則った稼働を支援できたことを大変誇りに思います。
お問合せ・資料請求アビームコンサルティング株式会社について
アビームコンサルティングは、アジアを中心とした海外ネットワークを通じ、それぞれの国や地域に即したグローバル・サービスを提供している総合マネジメントコンサルティングファームです。戦略、BPR、IT、組織・人事、アウトソーシングなどの専門知識と、豊富な経験を持つ約9,000名のプロフェッショナルを有し、金融、製造、流通、エネルギー、情報通信、パブリックなどの分野を担う企業、組織に対し幅広いコンサルティングサービスを提供しています。アビームコンサルティングは、企業や組織と未来を共創し、確かな成果へと導く創造的パートナーとして、企業や社会の変革に貢献します。 ホームページ:https://www.abeam.com/jp/ja/
Centric Software® (centricsoftware.com)
シリコンバレーに本社を置くCentric Softwareは、あらゆる規模の小売業者、ブランド、メーカー向けに、コンセプトから商品化までをサポートするAIを活用した革新的なプラットフォームを提供しています。ファッション、ラグジュアリー、フットウェア、アウトドア、日用品、食品・飲料、化粧品・パーソナルケア、総合小売分野のエキスパートとして、Centric Softwareは、商品の企画、デザイン、開発、調達、コンプライアンス対応、購買、製造、価格設定、割当、販売、補充を行うための最高水準のソリューションを提供しています。
Centric PLM™ は、ファッション、アウトドア、フットウェア、プライベートブランド向けの、業界をリードするPLMソリューションです。企画から開発、調達、製造に至るまでの製品化プロセスを最適化し、生産性を最大50%向上させるとともに、市場投入までの期間を60%短縮します。
Centric Planning & Pricing™ は、Centric AIを基盤とするクラウドネイティブソリューションであり、計画、価格設定、在庫最適化を統合します。シーズン前からシーズン中の業務実行において、小売業者やブランドの販売率の向上、利益率の改善、在庫効率の最適化を実現します。
Centric Market Intelligence™ は、AIを活用したプラットフォームで、消費者のトレンドや競合他社の商品・価格に関する洞察を提供します。競争力を高め、消費者との距離を縮め、平均初期価格を最大12%引き上げるよう支援します。
Centric Visual Boards™ は、視覚的なアプローチを重視して実用的なデータを活用し、消費者のニーズに的確に応える品揃えと商品提案を実現することで、品揃え開発のサイクルタイムを大幅に短縮します。
Centric PXM™ は、AIを活用した商品体験管理(PXM)ソリューションであり、PIM、DAM、コンテンツ配信、デジタルシェルフ分析(DSA)を統合し、製品の商品化ライフサイクルを最適化することでブランド体験を変革します。販売チャネルを拡大し、販売実績を向上させ、利益率の向上を促進します。
Centric Softwareが提供する市場志向型ソリューションは、業界最高レベルのユーザー導入率と顧客満足度を誇り、投資回収までの期間も業界最速です。同社は数多くの業界賞や評価を受けており、世界をリードするアナリストレポートやリサーチにも頻繁に取り上げられています。