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BoardridersがCentric Pricingを採用し、強力なマーケットインサイトによる適切な価格設定を実現

アクションスポーツとライフスタイルをリードする企業のBoardridersが、マーケットインテリジェンスプラットフォームCentric Pricingを活用し、情報に基づいた意思決定を実現

「数週間前の会議で、競合X社は何をしているのだろうかと考えたことがあります。そして、数秒後には、彼らがやっていることを把握できました 」 — Hendrik Kriel氏, データインサイト部門グローバルディレクター at Boardriders

課題

  • 複数のブランド管理
  • リアルタイムでの競合情報入手が困難
  • 価格と品揃えの競合情報収集を個々別々に手作業で実施
  • 価格に関する意思決定をより迅速に行う必要がある

導入効果

  • より迅速かつ確実な意思決定
  • 競合状況の全体像の把握
  • すべてのBoardridersブランドが、関連する競合情報をリアルタイムで容易に入手可能

「各ブランドに携わるスイムウェア担当、スキー担当、フットウェア担当等、さまざまな商品分野の各担当者が、それぞれ独自にリサーチを行います。また、インターンを雇って、競合のウェブサイトを調べたり、データ画像をコピーしてスプレッドシートに貼り付けたりして、イメージを膨らませることもよくあります。しかし、それらは全体像ではなく、あるブランドのサンプルセットなのです」

Boardridersのグローバルプライシング戦略責任者、Peter James氏は、Centric Pricing™(旧StyleSage)導入前の競合価格調査や情報収集の方法について、ブランド全体で約50名のスタッフが、それぞれ独自のデータ収集を行っていたと語ります。「そしてそれは一つの共通のリソースに集約されることはなく、企業組織全体にわたって異なるスプレッドシートに分散されています。そのため、集約された分析や定量的な分析ができないのです。全く共有できるものではありません」

現在では、Centric Pricingが導入され、そのような機能が自動化されています。AIを活用した競争力のある品揃えのベンチマークと市場トレンドのインサイトプラットフォームが、正確な意思決定を支援する情報をリアルタイムに提供する事例を詳しくご紹介します。

すべてのボードライディング

Boardridersは、世界中のボードライダーのために、ブランドのアパレル、フットウェア、アクセサリーをデザイン、生産、販売しているアクションスポーツとライフスタイルをリードする企業です。彼ら自身の言葉では、”当社のアパレルとフットウェアのブランドは、アウトドア・アクション・スポーツへの情熱に触発された方たちのカジュアルなライフスタイルを表現しています”ということです。

1969年創業のQuiksilver、1973年創業のBillabong、1990年代にシーンに登場したDC Shoes、Vonzipper、Element、ROXY、2001年創業のRVCAなど伝説的なブランドが集結しています。これらのブランドは、陸、雪上、水上を問わず、ボードライディングが全てである企業のひとつです。

価格戦略への注力

Boardridersは価格戦略の重要性を認識し、この分野にフォーカスしたJames氏のポジションを2017年に設けました。James氏は次のように述べています。「私は、3つの中核となる地域と通貨を持つ領域のブランドチームに関連するマーチャンダイザーとともに働いています。私たちは、競合に対する当社の価格設定を注意深く見ています。主要な商品をベンチマークし、本質的に競争力があることを確認します」

重要な品揃え

James氏は、同社がプランニングの初期段階に、エリアと商品の適切な配分に焦点を当て、品揃えを最適化する方法を説明します。この業務を手作業で行うと、多くの人員と時間のリソースが必要となり、正確さにも欠けるため、Boardridersは、優れたソリューションが必要だと考えていました。

James氏が入社する前、Boardridersはコンサルティングファームとともに、データを収集するためのスクレイピングツールを開発しました。それはかなり初歩的なものでしたが、価格ポイントを変動させることによって、ビジネスチャンスが拡大する可能性を提示しました。

適切なテクノロジーソリューション

戦略立案が進み、「競争力のある価格設定ソフトウェアの導入の検討が始まりました」とJames氏は語ります。Boardridersはいくつかのプラットフォームソフトウェアを比較し、最終的にCentric Pricingを選択しました。旧StyleSageであり、企業買収によってCentric Software傘下となったソリューションです。画像認識とキーワードマッチングを活用し、価格、品揃え、プロモーション、トレンドの4つの主要なビジネスエリアの状況をリアルタイムに把握することで、ブランドの市場投入スピードを加速するAI搭載のリテール分析ソリューションです。商品マッチング機能により、商品コードがなくても正確なマッチングが可能なため、小売企業は競合サイトで展開されている類似商品を確認し、自社の価格設定を最適化することができます。

データインサイト

データインサイトおよびレポーティング担当グローバルディレクターのHendrik Kriel氏は、「当社は、現在のパフォーマンス、競合のWebサイトで何が起こっているか、オンラインの状況、どのような価格変更が起こっているかに非常に注目しています」と語ります。Kriel氏は、eコマースとビジネス要件を連携させるミッションを担っています。

「Googleの検索トレンドや、メールを見て、何が必要とされているのか?どのようなディスカウントが適用されるか?Webサイトはどうなっているのか?特にブラックフライデーなどの特別な商戦期に、自社そして競合がどのような取引をしているのか?平均的なディスカウント率の観点から、競合の動向を確認することができます。品揃えを減らす時に競合がどのようなことをしているのか。品揃えの観点から競合に何が起こっているかを見ることも、当社の指標となります」

フォーカス

James氏は、このプラットフォームをより広く活用させるためのイニシアチブとして、レポートを内部に作成しました。「各ブランドにフォーカスし、キーワードを使ってどのように商品を掘り下げていくかを示すことは、最も有用なやり方の1つだと思います。具体的に説明すると例えば、”クルーネック・フリース・トップス “といった場合、フードやジッパーがないこと、セーターやスウェットシャツがないこと、別の異なる年代層を含まないようにする等、さまざまなフィールドやキーワードでフィルタリングすることができます」と語ります。James氏が作成したレポートを利用することで、ユーザーはツールの活用が容易になり、ブランドにとって最高のレポートが作成できるようになりました。

迅速なROI達成と確かな意思決定の実現

Boardriders は、価格と品揃えの調整をロールアウトし、時間的リソースの削減と利益率の向上という投資対効果 をすでに確認しています。James 氏は、「品揃え全体を見ることができるようになりました。価格設定、重み付け、各価格帯の商品数、競合の商品構成との比較、カテゴリーや各価格帯でのオプション数なども含めて俯瞰できます。企画段階の初期から品揃えを説明する際に、適切な分野に焦点を当て、適切な重み付けをすることが重要なのです」

James氏は、プラットフォーム導入前と現在を比較しています。「手作業で調査をすると、膨大な時間がかかり、インターンの軍隊も必要で、不完全な結果となりました。また、情報が一元化されていなかったため、定量的な分析もできませんでした」さらに、「Centric Pricingによって情報が迅速に手に入るので、ビジネスチャンスを逃すことがありません。特にこの半年間は、価格変更の決断が非常に重要となり、ツール導入で多大な価値を得たと実感しています。このツールは、当社の迅速な意思決定に間違いなく役立っています」と説明します。Centric Pricingの分析プラットフォームは、機械学習テクノロジーと画像認識をベースに構築されているため、小売企業の価格設定やディスカウント、品揃え戦略に関するリアルタイムそして過去のECデータの両方を提供することが可能です。

James氏は

「他のブランドが価格変更を実施したのを見ると、自信が湧きます。当社だけでなく、他のブランドもやっている、ここにエビデンスがある!そうだ、価格改定に踏み切ろう。仮に20億の売上高があるとすれば、何百万ドルもの追加収入になります。このような意思決定の自信を持つことが、価値を生むのです」と述べています

Centric Pricingの特長

Kriel氏はこのプラットフォームについて、次のように語っています。「Centric Pricingは、他の小売企業がやっていることを視覚的に教えてくれます。これまでの世界はExcelベースでしたが、今は異なり非常に役立っています。Centric Pricingのダッシュボードは、全てをビジュアル化し、何ができるかに応えてくれます。数週間前の会議で、競合X社は何をしているのだろうかと考えました。Peterが言ったように、インターンを雇って何日もかけて必要なことの10%程度をようやく割り出すのとは違って、数秒のうちに競合X社が何をしているのかがすぐにわかりました」

James 氏は、「Centric Pricingは強力な価格設定インテリジェンスツールだと言えますが、それ以上に品揃えやプロモーションの側面も持っています。つまり、競合情報を可視化するツールなのです。私自身、社内研修の際にいつも言っているのですが、このツールの最大の特長は、すべての商品を一つの共通の商品階層に集約することができる点です」と話します。

さらに続けて次のように述べています。「Centric Pricingはレポート機能が充実しているのが大きな特長です。ブランド全体や特定のカテゴリーについて、フィルターをかけて迅速に分析することが可能です。非常に迅速な分析結果を見ることができるのは、大きなメリットです」また、品揃えの見直しについては、「全部合わせると、かなりの金額になります」とJames氏は指摘します。

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